実存主義 ~音楽、文学、映画~
書生シマコです。
先生。二次試験等の追い込み真っ只中、更新ありがとうございます。
(生徒さんの琉大現役合格、おめでとうございます。ぱちぱち)
いま、『いまここ』 といえば、
この方ですよね。
『いまここ』の境地を理解したくて、私も何回か いまここ塾を聞きに行きました。
いまここ=禅。
西洋哲学では『実存主義』に なるのですね。
神との つながりがある、有神論的実存主義と
神との つながりを絶った、無神論的実存主義。
有神論的実存主義の方は
ブレ、揺るぎがなさそう。
だって、
神さまとの 契約 ですもん。
つよい命綱を 手にしている印象を受けます。
対して、無神論的実存主義は、ロックという感じ。
神なんか いねーよ!
自分の足で 歩いていくんだ!
ロックは 自己の確立を歌っていて、
意識の変革を起こして、社会活動を促しているのが、パンクなのでしょう。
そんな風に、音楽に精神性を支えられている若者は多いと思います。
先生が 若者には実存主義が似合うと 書いていましたが
昨今の若者(男子)の草食化は、お嘆きのことかもしれません(笑
ロック離れも加速しているのでしょう。
私もロックが好きで、アイルランド出身のU2というロックバンドの曲を聴き
若かりし頃、気持ちを鼓舞させてしていました。
いま、神(宗教)という強い命綱がなくても、
曖昧な自己を抱え、不安定な足場(時代)を 何とはなしに生きていけるのは
仕事があり、健康だからなのだと思います。
でももし、そうでなくなったら?
脳梗塞で倒れ、ロックトインシンドローム(閉じ込め症候群)に。
意識は はっきりしているのに四肢の自由がきかない。
言語による意志の疎通も不可。
何で私が…という不条理を嘆く。
家族に迷惑をかけながら 生きていくという現実と どう向き合うのか…
私が想像する『絶望』です。
そんなことを考えていて、カフカの『変身』を思い出しました。
カフカは なぜ 主人公を いきなり大きな虫にしたのか…
20代にこの本を読んだ時、
設定の意味不明さが理解できなかったのですが、
カフカは、最も最悪な状態(不条理)に個人を置いてみて、
どう生きるのかを 読者にゆだねたのでしょうか。
サルトルはカフカを 実存主義的文学の先駆者として
評価していたそうですね。
おっと。
ちょいと深刻になったので → カフカ 『変身』 を
ネット通販風に
超訳ものを超える 新たな古典へのアプローチに笑いました。
それにしても、家族ひどい。。
(無理もないか)
不条理、半端ないです。
ついでに。
実存主義のテーマ、「私は何者か?」「生きるとは…」で
思い出した2つの映画があります。
「
アバター」と「
第9地区」。
アバターは、実存主義の東洋思想的アプローチ。
第9地区は西洋哲学的アプローチで描かれています。
両方、おすすめの映画です。
宇宙人が出てくるという共通点も面白いです。
「第九地区」はカフカの変身に 通じるものを感じます。
人が好意を持てる極限の醜さ、を意識したそうです。
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