2012年05月10日

結婚の現状

さて、今回から、結婚について、プチ哲学します。

西洋哲学風に、まずは「結婚」の定義から!

  結婚とは

  社会的に承認された

  終生にわたる永続的な

  一定の共同体(家族)

  を創設することを目的とする契約

となっています。

まずは、社会的に承認されないといけません。

現状、日本では、「同性婚」は認められないわけですね。

社会的に承認されていませんので!!

次に、終生にわたり永続的でなければなりません。

初めから、離婚を前提としてはいけないわけです。

そして一定の共同体(家族)を創設することを目的としなければなりません。

そして、最後に、「契約」なんですね。

もちろん、この定義が正しいとは限りません。

しかし、この定義の中に、

日本と西洋の結婚観の違いが表れていることは確かです。

1998年厚生白書によると、

  北欧諸国は60%

  アメリカ・フランス・イギリスでは30%以上

の子どもが、結婚していない母親から生まれています。

つまり、北欧諸国では、

子どもの100人中60人は父親がいないんですよ。

信じられます?

そんな中、日本では、

  未婚の母による出生率は わずか2%なのです。

100名中2人です。

日本では

一昔前、婚前交渉すら不純と見られていた時代もあったのですが、

今や、「出来ちゃった結婚」という言葉で、

婚前交渉も当たり前の世の中になりました。

しかし、西洋では、

「できちゃっても結婚しない」女性が多いのです。

日本では、子供ができたら結婚しなければならない、

という価値観があるわけです。

西洋では、「結婚」そのものの価値観が揺らいでいます。

「子ども」と「結婚」が強く結び付いている日本と

「子ども」と「結婚」とは切り離された西洋、

だから、西洋では「同性婚」も認められやすいんですね。

「子ども」と「結婚」は関係ないわけですから、

同性でも結婚が可能なわけです。

西洋化が進む日本。

今のところは、「晩婚化」が問題なのですが、

これは、未婚の母、増加への第一歩なのか、

そもそも、

「結婚」に関して、

日本の考え方が常識なのか、西洋の考え方が常識なのか

これから、考えてみましょう。


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Posted by ソクラテス at 22:38 │結婚