2017年08月04日

【魂の商人、石田梅岩】

こころを研くことば vol.4
【魂の商人、石田梅岩】

8月の門カフェは、江戸時代の思想家・石田梅岩を取り上げ、12日(土)に開催します。

今から280年前の江戸中期、京都に石田梅岩(ばいがん)という商人がいました。
梅岩の生きた時代は、いまの世相と似通っているといわれています。

人口は減少しはじめ、急速に貨幣経済が進展して商人の富裕化が進み、バブル景気が崩壊。
士農工商の頂点である武士階層の生活は困窮し、多くの農民たちが 都市に流入。
富裕層の商人たちの行動や「商人道徳」に対して、厳しい批判が噴出していました。

商家の奉公の傍ら仏教や儒教を学んだ梅岩は、あるべき商人の生き方、人の道を模索します。

石田梅岩は
『世の中に役立てるために、利を得る。
役立ちたくても財がなければなにもできない。
そのために倹約し、それによって蓄えた財を社会に還元する。
清貧・倹約は人を助けて世に尽くす「公」の行為である』と説いています。

10銭のお金を川に落としたとします。
人(業者)を使い、50銭かけて川から10銭を拾います。
これはお金というものをよく知っている人のお金の使い方だと梅岩は説きます。
(ケチな私は梅岩先生の真意が理解できない…)
石田梅岩の言葉から使い慣れた「お金」というものについて、考えてみたいと思います。

2005年の調査ですが、世界中に創業100年を超える100年企業は、およそ2万6千社あるそうです
。そのうち従業員10名以下の企業が50%以上を占めているのだそうです。
事業を拡張・拡大していくことだけが商いの道ではなく、
小回りのきく規模の企業は、変化の激しい社会の波に乗り、繋いでいけるのかもしれません。

江戸のドラッカー、石田梅岩の言葉。
興味のある方の参加をお待ちしています。

 ◇ 8月12日(土)10:30~12:30

 ◇ 宜野湾市大山6丁目43-1

 ◇ 参加費 500円(お茶付)


はじめて参加される方は メールでお申し込みください
hirobatalk@gmail.com

【魂の商人、石田梅岩】

次回の門カフェは、10月14日開催。
ドイツの作家、ミヒャエル・エンデを取り上げます。

(エマーソン → 石田梅岩 → ミヒャエルエンデと連なるテーマもお楽しみに)



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Posted by ソクラテス at 18:47 │2017年