2016年02月23日
先人に想いをはせる
【 ほろ酔い 聖地夜話の ご案内 】
怪談作家の小原猛さんをトークゲストにお迎えして 沖縄の精神世界を探求する夜会、
ほろ酔い 聖地夜話。
次回は、3月5日(土)に開催します。
テーマは 【 龍・龍神 】。
◇ 日時 3月5日(土)19時~(22時終了予定)
◇ 会場 【 hiroba 】宜野湾市大山6-43-1(下記に地図があります)
◇ 参加費 2000円
◇ めぇみちの おむすび弁当と お飲物付
◇ お申し込み hirobatalk@gmail.com
詳しくはhirobaのHPをご覧ください。→ほろ酔い 聖地夜話
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今年の門カフェは沖縄の歴史を学ぶシリーズ【琉球人のメッセージ】。
1回目の2月の会で話題にのぼった【3万年前の航海 徹底再現プロジェクト】。
日本人の祖先の一部は、約3万年前に台湾から沖縄に舟かいかだで渡った可能性が高いとして、当時の航海を再現し調査する計画です。
当時は海面が現在より下がっていて、ユーラシア大陸と台湾は陸続きだったようです。
プロジェクトのリーダーは、人類進化学者で国立科学博物館の人類史研究グループ長を務める海部陽介博士。
国内の博物館では初というクラウドファンディングで、資金を集めるという試みで注目されています。
今年の夏に与那国島-西表島の航海に挑戦し、
来夏に台湾-与那国島の航海に挑戦するのだそうです。
鉄の斧のない3万年前。
木を刳りぬいて造るクリ舟は人類はまだ作れない…
草の舟で、世界でも最速といわれる潮流の黒潮を横断しなければなりません。
去った今週の日曜、県立博物館で海部陽介氏による説明会があり、プロジェクトの概要に興味が沸き、参加しました。
与那国島に自生する植物で草舟を造る工程が映像で紹介されていました。
島に自生する雑草のヒメガマを、トウヅルモドキを縄にして束ねたものを繋げる。
舟の大きさや形状、マストの有無など試行錯誤も語られました。
台湾には高い山があるので、与那国島から台湾は見えるそうですが、
台湾からは与那国島が見えるのかは分からない。
島が見えないのに、どうやって与那国島を目指すのか…
海部氏は近々台湾を訪ねて、与那国島が見えるポイントを探すのだと話していました。
それを聞き、台湾から与那国島を 見たことを思い出しました。
18年前、仕事で台北を訪れた際に、現地の方が観光案内で地元のお寺に連れていってくれたのです。
台北から車で3時間ほど走ったでしょうか。
お寺では旧盆の行事が賑やかに行われていました。
参拝した後、お寺の近くの海へ連れていってくれました。
その浜辺で、水平線の先に島影が見えたのです。
「あれは与那国島」だと おしえてくれました。
想像していたよりも沖縄と台湾は近いんだ。
浜辺の風景も沖縄の東海岸に立っているような感覚が印象に残っています。
説明会から帰宅後、記憶を辿りながら、お寺を調べました。
海に近い寺を検索し、Googleのストリートビューで外観を確認しながら、記憶と符合するお寺を探しました。
その寺は宜蘭縣の五結郷という場所にありました。
島影を見た浜辺は、寺の東側の海岸。
ストリートビューの流れる景色と、あの時 浜に下っていく記憶が重なりました。
(寺の地図のデータを、プロジェクトのサイトへメールしました)
説明会では3万年前の先人が海を渡ろうとした動機について、ポジティブな側面とネガティブな側面について意見が出ていました。
私は「希望」のようなポジティブな想いが突き動かしたように思えます。
東側の海は太陽の眩い光りが差し、海の色をさらに美しく見せます。
沖縄本島の中城村の高台から臨む久高島、
宮古島の池間大橋辺りから臨む大神島など、
きらきらとした光りに照らされた東海岸に浮かぶ島には特別なものを感じます。

池間島から大神島をのぞむ
怪談作家の小原猛さんをトークゲストにお迎えして 沖縄の精神世界を探求する夜会、
ほろ酔い 聖地夜話。
次回は、3月5日(土)に開催します。
テーマは 【 龍・龍神 】。
◇ 日時 3月5日(土)19時~(22時終了予定)
◇ 会場 【 hiroba 】宜野湾市大山6-43-1(下記に地図があります)
◇ 参加費 2000円
◇ めぇみちの おむすび弁当と お飲物付
◇ お申し込み hirobatalk@gmail.com
詳しくはhirobaのHPをご覧ください。→ほろ酔い 聖地夜話
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今年の門カフェは沖縄の歴史を学ぶシリーズ【琉球人のメッセージ】。
1回目の2月の会で話題にのぼった【3万年前の航海 徹底再現プロジェクト】。
日本人の祖先の一部は、約3万年前に台湾から沖縄に舟かいかだで渡った可能性が高いとして、当時の航海を再現し調査する計画です。
当時は海面が現在より下がっていて、ユーラシア大陸と台湾は陸続きだったようです。
プロジェクトのリーダーは、人類進化学者で国立科学博物館の人類史研究グループ長を務める海部陽介博士。
国内の博物館では初というクラウドファンディングで、資金を集めるという試みで注目されています。
今年の夏に与那国島-西表島の航海に挑戦し、
来夏に台湾-与那国島の航海に挑戦するのだそうです。
鉄の斧のない3万年前。
木を刳りぬいて造るクリ舟は人類はまだ作れない…
草の舟で、世界でも最速といわれる潮流の黒潮を横断しなければなりません。
去った今週の日曜、県立博物館で海部陽介氏による説明会があり、プロジェクトの概要に興味が沸き、参加しました。
与那国島に自生する植物で草舟を造る工程が映像で紹介されていました。
島に自生する雑草のヒメガマを、トウヅルモドキを縄にして束ねたものを繋げる。
舟の大きさや形状、マストの有無など試行錯誤も語られました。
台湾には高い山があるので、与那国島から台湾は見えるそうですが、
台湾からは与那国島が見えるのかは分からない。
島が見えないのに、どうやって与那国島を目指すのか…
海部氏は近々台湾を訪ねて、与那国島が見えるポイントを探すのだと話していました。
それを聞き、台湾から与那国島を 見たことを思い出しました。
18年前、仕事で台北を訪れた際に、現地の方が観光案内で地元のお寺に連れていってくれたのです。
台北から車で3時間ほど走ったでしょうか。
お寺では旧盆の行事が賑やかに行われていました。
参拝した後、お寺の近くの海へ連れていってくれました。
その浜辺で、水平線の先に島影が見えたのです。
「あれは与那国島」だと おしえてくれました。
想像していたよりも沖縄と台湾は近いんだ。
浜辺の風景も沖縄の東海岸に立っているような感覚が印象に残っています。
説明会から帰宅後、記憶を辿りながら、お寺を調べました。
海に近い寺を検索し、Googleのストリートビューで外観を確認しながら、記憶と符合するお寺を探しました。
その寺は宜蘭縣の五結郷という場所にありました。
島影を見た浜辺は、寺の東側の海岸。
ストリートビューの流れる景色と、あの時 浜に下っていく記憶が重なりました。
(寺の地図のデータを、プロジェクトのサイトへメールしました)
説明会では3万年前の先人が海を渡ろうとした動機について、ポジティブな側面とネガティブな側面について意見が出ていました。
私は「希望」のようなポジティブな想いが突き動かしたように思えます。
東側の海は太陽の眩い光りが差し、海の色をさらに美しく見せます。
沖縄本島の中城村の高台から臨む久高島、
宮古島の池間大橋辺りから臨む大神島など、
きらきらとした光りに照らされた東海岸に浮かぶ島には特別なものを感じます。

池間島から大神島をのぞむ
Posted by ソクラテス at 19:24
│琉球人の思想